メルマガ11号


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●●ポルノ被害と女性・子どもの人権プロジェクト メールマガジン
                 vol.011 2012年02月28日 発行

【ポルノ被害と性暴力を考える会】
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 2012年になってから最初のメルマガになります。寒い日が続き、インフルエンザが流行
っていますが、みなさんいかがおすごしでしょうか?

■シンポのお知らせ

 昨年11月に行なわれた第3回シンポジウム「子どもたちの日常を取りまく性被害~学校・
ストリート・施設」の報告と討論の内容を『報告書』にする作業がこの間行なわれていま
す。今年の4月か5月には発行できると思いますので、その時には改めてこのメールマガ
ジンで報告させていただきます。

 今年の第4回シンポジウムですが、時期は10月ごろ、場所は大妻女子大学を予定してい
ます。内容は、オーストラリアや韓国など外国からのゲストをお招きして、諸外国の経験
を踏まえて売買春被害と女性・子どもの人権に注目したシンポジウムを予定しています。
ポルノ被害と売買春被害とは地続きであり、しばしば一体のものとして存在しています。
また、実際の性行為がなされるポルノグラフィは売買春の一形態であると言えます。被害
者は、時にポルノの被写体として、時に性風俗産業の従事者として被害を受け、被害のた
らい回しをされます。

 各国の経験と取り組みを学ぶことを通じて、そうした実態を明らかにし、日本における
ポルノ被害・売買春被害の根絶のために役立てていきたいと思っています。

 その一環として、先月、オーストラリアから、研究者でありフェミニズムの活動家である
キャロライン・ノーマさんを招いて、「ポルノ被害と性暴力を考える会」および「ポルノ
・買春問題研究会(APP)」と合同で交流会を開催し、お互いの活動について報告しまし
た。キャロラインさんは、オーストラリアでポルノ被害と売買春被害の問題について長年
取り組んで来られた方で、今年のシンポジウムのゲストの一人として予定している方でも
あります。オーストラリアは、セックスワーク論の影響のもと、売買春の合法化が世界的
に最も進んでいる国の一つですが、そうした「合法的」売買春の陰で、人身売買や子ども
買春も盛んに行なわれていることがキャロラインさんから報告されました。「合法的」売
買春の繁栄は必然的に「非合法」の売買春の繁栄をともないます。前者を積極的に容認し
て後者だけを取り締まるというのは机上の空論であることがオーストラリアの経験からも
明らかになっています。

 日本では、「売春防止法」によって売買春は禁止されていることになっていますが、
それは性交をともなう狭い意味での売買春だけを規制の対象としており、いわゆる「性交
類似行為」を行なう「売買春」は完全に合法化されています。そのため、この「性交類似
行為」の売買の陰に隠れて、狭義の売買春も大規模に行なわれ、多くの売買春被害を生み
出しています。

 交流会の後、キャロラインさんとともに秋葉原に行って、子どもの着エロやアダルト
ビデオの専門店を視察しました。諸外国では「子どもポルノ」として当然規制対象となっ
ているような「着エロ」が堂々と販売されている日本の現状にキャロラインさんのみなら
ず、同行した私たちも驚きを禁じえませんでした。

 今後、シンポジウムのゲストや内容、開催時期についてより詳細に詰めていく予定です
ので、詳細が決まりしだい、このメルマガで報告します。

■理論社問題からイースト・プレス社問題へ
 私たちの会は、児童書出版社として社会的評価の高かった理論社が「よりみちパ!ンセ」
シリーズで、AV監督として悪名高いバクシーシ山下に「ひとはみな、ハダカになる。」と
いう青少年向けのポルノの紹介書を書かせて出版したことに驚いて、この本の回収・絶版
を求めて署名運動を起こしたことから始まりました。

 理論社は2010年に倒産し、なんと「よりみちパ!ンセ」シリーズはこのシリーズを企画
した編集者ごとイースト・プレス社に移管され、昨年以来シリーズは着々と再刊されてい
ます。再刊計画の中にバクシーシの本もはいっていることから、1月30日に私たちの会の
代表4人がイ社の小林茂社長に面談し、バクシーシの本を再刊しないよう申し入れを行い
ましたが、拒否されました。

 私たちは、女性に対して極めて暴力的で犯罪の証拠になるとも思われる映像を撮ること
で名を成したバクシーシの本を出版することは間違っていると考えています。イ社にこの
本を再刊する社会的意義、社会的責任を問いただし、2月末日までに、文書にて回答をい
ただくことになりました。イ社がどのような回答をするのかこの次のメルマガにてお知ら
せいたします。

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